細鍼管誕生の裏側

細鍼管、誕生の裏側に迫る——
「精密な刺鍼を可能にするディスポ鍼管があれば…」そんな想いから開発された
“細鍼管”
考案者・栗原誠先生と、派生モデル監修・長谷川亮先生が語る、
現場のリアル。
対談の様子をユニコネット版に再編集してお届け
![]() 整動鍼 考案者 (一社)整動協会代表 | ![]() アンチエイジング美容鍼 考案者 アンチエイジング美容鍼研究会代表 |
ユニコの細鍼管

現場の声をもとに開発された細鍼管
刺鍼時のブレを最小限に抑えることを追求し、内径約1.5mmの極細鍼管を実現した「ユニコの細鍼管」
従来の鍼管で課題とされていた“刺鍼点のズレ”に着目し、ミリ単位での正確な刺鍼を可能にする極細設計が特長です。
内径を極限まで細くすることで、鍼のブレを抑え、ツボを正確にとらえる刺鍼が可能に。ディスポ鍼史上最小径(※当社調べ)を誇り、再現性の高い施術をサポートします。
現場の声をもとに開発された本製品は、臨床精度を高めたい鍼灸師の方に最適です。
細鍼管誕生の背景
▶︎ 細鍼管が誕生する前、臨床現場で感じていた課題や悩みはどのようなことがありましたか?
栗原先生
鍼菅を使い刺鍼することで痛みを少なく刺入することができますが、デメリットは鍼菅の内径が太いことでした。整動鍼ではツボの位置をミリ単位で取穴します。でも、市場にあるディスポ鍼管は内径が太くて刺鍼点がズレてしまいます。当時ディスポ鍼の中で最も鍼菅の内径が小さい鍼を使うことで妥協し続けていました。
鍼菅を使い刺鍼することで痛みを少なく刺入することができますが、デメリットは鍼菅の内径が太いことでした。整動鍼ではツボの位置をミリ単位で取穴します。でも、市場にあるディスポ鍼管は内径が太くて刺鍼点がズレてしまいます。当時ディスポ鍼の中で最も鍼菅の内径が小さい鍼を使うことで妥協し続けていました。
栗原先生
ディスポでなければ、細い鍼管は以前からあったんです。でも、ずっとディスポの鍼管に憧れていました。現状、市場に多いのは太めの鍼管で、そうすると鍼が中で暴れてしまう。「細いディスポ鍼管、どこかにないかな…」と、ずっと思っていたんです。2016年にはその思いを ブログにも書きました。「細い鍼管を作りたい」と。整動協会でも賛同の声が多くて、いろんなメーカーさんに相談した中で、ユニコさんがその声を拾ってくれたんです。
ディスポでなければ、細い鍼管は以前からあったんです。でも、ずっとディスポの鍼管に憧れていました。現状、市場に多いのは太めの鍼管で、そうすると鍼が中で暴れてしまう。「細いディスポ鍼管、どこかにないかな…」と、ずっと思っていたんです。2016年にはその思いを ブログにも書きました。「細い鍼管を作りたい」と。整動協会でも賛同の声が多くて、いろんなメーカーさんに相談した中で、ユニコさんがその声を拾ってくれたんです。
▶︎ 細鍼管の開発は、本当にギリギリを攻める挑戦でしたね。
栗原先生
開発初期、飛坂さん(ユニコ)とやり取りを重ねる中で、試作品は鍼が通らない、鍼柄が引っかかるなどの課題がたびたび発生。「これは無理かも」という場面もありました。しかし、妥協はしませんでした。「余裕を持たせて通りやすくすることはできる。でもそれでは、製品の意味がなくなる」限界を攻めて作った細鍼管は、“吹き矢ができるくらい”の精度。※もちろん吹き矢はしてはいけませんが、それほどにシビアな作り込みをしているということです。
開発初期、飛坂さん(ユニコ)とやり取りを重ねる中で、試作品は鍼が通らない、鍼柄が引っかかるなどの課題がたびたび発生。「これは無理かも」という場面もありました。しかし、妥協はしませんでした。「余裕を持たせて通りやすくすることはできる。でもそれでは、製品の意味がなくなる」限界を攻めて作った細鍼管は、“吹き矢ができるくらい”の精度。※もちろん吹き矢はしてはいけませんが、それほどにシビアな作り込みをしているということです。
長谷川先生
私も試作品を使用させていただきましたが、ほんとにギリギリで鍼が通らないことありました。
私も試作品を使用させていただきましたが、ほんとにギリギリで鍼が通らないことありました。
長谷川先生
もともと、ユニコ鍼を使う前は、別のメーカーの鍼を使っていました。 私の技法では、顔面に50本ほど刺鍼するんです。 そのため、個包装の鍼だとゴミが多くなってしまうし、何より準備に手間がかかる。 だから、ずっと「複数本入りの鍼を作ってくれないか」と、いろんなメーカーに話していました。 そんなときに、飛坂(ユニコ)と出会いユニコの鍼を使うようになり、その後「こんなものを作ってみました」と、細鍼管の試作品を持って来てくれたんです。 これは、栗原先生と同じですね。 私たちが本当に必要としているものを、用意してくれた。 我々の声を聞いて、実際にカタチにしてくれた。それがユニコだったんです。
もともと、ユニコ鍼を使う前は、別のメーカーの鍼を使っていました。 私の技法では、顔面に50本ほど刺鍼するんです。 そのため、個包装の鍼だとゴミが多くなってしまうし、何より準備に手間がかかる。 だから、ずっと「複数本入りの鍼を作ってくれないか」と、いろんなメーカーに話していました。 そんなときに、飛坂(ユニコ)と出会いユニコの鍼を使うようになり、その後「こんなものを作ってみました」と、細鍼管の試作品を持って来てくれたんです。 これは、栗原先生と同じですね。 私たちが本当に必要としているものを、用意してくれた。 我々の声を聞いて、実際にカタチにしてくれた。それがユニコだったんです。
▶︎ 細鍼管の使用前後で、臨床にどんな変化がありましたか?
栗原先生
単純に「効いてるな」と実感できるんです。 うちではツボの効果を「動き」の中で見ていくスタイルなんですが、触診して反応点を探るときに、明らかに違います。 逆に言うと、この鍼を使って改善しないといは 「取穴があまい」「自分の技術的な課題なのか」がはっきりするのでフィードバックもしやすいんです。 実際にこの細鍼管を使ってみると、「ひびき」がはっきり出るようになる。 あ、これだ、と。使えば使うほど実感するんです。 取穴の精度にこだわる人にとっては、「これしかない」と思える、そんな鍼管です。
単純に「効いてるな」と実感できるんです。 うちではツボの効果を「動き」の中で見ていくスタイルなんですが、触診して反応点を探るときに、明らかに違います。 逆に言うと、この鍼を使って改善しないといは 「取穴があまい」「自分の技術的な課題なのか」がはっきりするのでフィードバックもしやすいんです。 実際にこの細鍼管を使ってみると、「ひびき」がはっきり出るようになる。 あ、これだ、と。使えば使うほど実感するんです。 取穴の精度にこだわる人にとっては、「これしかない」と思える、そんな鍼管です。
長谷川先生
私は美容目的で顔面に鍼通電を行うのですが、講習を受けた先生方ならお分かりかと思います。 単に鍼を打って電気を流すのは誰でもできます。でも、神経や筋にピンポイントで狙いを定めて打つと、たった鍼管1本ずれるだけで全く違う。 それが細鍼管だと、鍼管が細い分、狙いのズレも小さくなり、むしろ「狙いやすい」。 講習中に「先生、動きませんでした」と言われても、「鍼管1本分ずらせばバンッと入るよ」とアドバイスができる。 0.16㎜と細い鍼で正確に狙った部位へ刺鍼できるのは、栗原先生の細鍼管のおかげです。
私は美容目的で顔面に鍼通電を行うのですが、講習を受けた先生方ならお分かりかと思います。 単に鍼を打って電気を流すのは誰でもできます。でも、神経や筋にピンポイントで狙いを定めて打つと、たった鍼管1本ずれるだけで全く違う。 それが細鍼管だと、鍼管が細い分、狙いのズレも小さくなり、むしろ「狙いやすい」。 講習中に「先生、動きませんでした」と言われても、「鍼管1本分ずらせばバンッと入るよ」とアドバイスができる。 0.16㎜と細い鍼で正確に狙った部位へ刺鍼できるのは、栗原先生の細鍼管のおかげです。
栗原先生
長谷川先生が細鍼管を使いだしたと聞いたとき、すぐにわかりました。ああ、ミリ単位で狙ってるんだなって。とはいえ、なかなか直接お会いする機会はなかったんですが、 細鍼管ではずっと繋がっていたというね。細鍼管様様ですよ。
長谷川先生が細鍼管を使いだしたと聞いたとき、すぐにわかりました。ああ、ミリ単位で狙ってるんだなって。とはいえ、なかなか直接お会いする機会はなかったんですが、 細鍼管ではずっと繋がっていたというね。細鍼管様様ですよ。
栗原先生
長谷川先生は細鍼管を使う前は困っていたんですか? 鍼管を使わない方法もあるじゃないですか。でも、「細い鍼管を使うといいですよ」と言うと、「それなら鍼管を使わなければいいじゃないですか」と言われることもあるんです。 僕の考えとしては、管鍼術が考案された経緯をふまえると、「鍼管は“誰でも使いやすい道具”」なんですよね。だからこそ、それを使わない方向に行くのではなく、進化させていくのが正当な方向なんじゃないかなと思うんです。
長谷川先生はいかがですか?
長谷川先生は細鍼管を使う前は困っていたんですか? 鍼管を使わない方法もあるじゃないですか。でも、「細い鍼管を使うといいですよ」と言うと、「それなら鍼管を使わなければいいじゃないですか」と言われることもあるんです。 僕の考えとしては、管鍼術が考案された経緯をふまえると、「鍼管は“誰でも使いやすい道具”」なんですよね。だからこそ、それを使わない方向に行くのではなく、進化させていくのが正当な方向なんじゃないかなと思うんです。
長谷川先生はいかがですか?
長谷川先生
美容鍼の領域では、鍼管を使わないのも一つの手です。 刺し手だけで刺入する人もいますし、刺入方法は個人の好みもあると思います。 僕が目指しているのは、“痛くない鍼”で“効果が出る”こと。 患者さんに「イタイ、イタイ」と言われながらやるのと、「全然痛くない」と言われながらやるのとでは、どちらがいいですか?と。 鍼管を使って、狙うべきところにしっかりと打つ。 その“痛くない”の基準は、僕は管鍼法にあるんじゃないかと思っています。
美容鍼の領域では、鍼管を使わないのも一つの手です。 刺し手だけで刺入する人もいますし、刺入方法は個人の好みもあると思います。 僕が目指しているのは、“痛くない鍼”で“効果が出る”こと。 患者さんに「イタイ、イタイ」と言われながらやるのと、「全然痛くない」と言われながらやるのとでは、どちらがいいですか?と。 鍼管を使って、狙うべきところにしっかりと打つ。 その“痛くない”の基準は、僕は管鍼法にあるんじゃないかと思っています。
🔗 この記事は、InstagramLIVEで配信された内容を一部編集・再構成したものです。